2011.07.27 Wednesday 00:00
 おにぎりです。のっけから今更感全開なタイトルで申し訳ありません(笑)今回は「大根(おおね)」という地名の成り立ちに迫りたいと思います。

雑敷川
大根川・雑敷川

 この地名の成り立ちに関しては三つの説があります。一つずつ紹介していきますと…

 一、古代氏族のオホ族に因む(オホ族の領地の山=オホ嶺=大根)。

 二、大根の産地であったことから。

 三、(大根川の水源である)弘法山(こうぼうやま)を「大いなる山」として称えた名称(大嶺=大根)。

 一は大根地区を含む大住郡(おおすみぐん)の「大住」や大磯(おおいそ:中郡大磯町)と関連して語られることも多いです。しかし、大磯はもともと大住郡ではなくその隣の淘綾郡(ゆるぎぐん:中郡二宮町・大磯町に相当)にあたることなどを考えるとやや説得力に欠ける気もします。

 そして二は秦野市のかつての名産である「波多野ダイコン(はたの―)」の名産地に因むものとの解釈が一般的です。因みに波多野ダイコンは金目川(かなめがわ)に自生しているノダイコン(野生のダイコン)から良質なものを選び出して栽培していたものとの記録が残っています。大根地区では落幡村(おちはたむら:現在の鶴巻(つるまき))で栽培されていました。

 そして最後の三は地名研究家の楠原佑介(くすはら ゆうすけ)氏の説で、氏の著書『この駅名に問題あり』にて紹介されています。

  …因みに私は三の説が一番説得力があるのではないかと思います。なぜなら弘法山はこの地域において信仰の対象となっている山であり、「大いなる山」と解釈されるに相応しい山であると思えるからです。(もう少し伊勢原寄りに行くと「大いなる山」といえば大山になってしまいますが。)

  次回は8月10日です。 

バックナンバー
第十八回『烏啼谷戸とかない道(後編)』
第十七回『烏啼谷戸とかない道(前編)』
第十六回『落幡ってどんな場所ですか?(後編)』
第十五回『落幡ってどんな場所ですか?(前編)』
第十四回『矢名八窪(南矢名編)』
第十三回『矢名八窪(北矢名編)』
第十二回『おすわさんと諏訪ノ沢』
第十一回『ヒブリとあからしの頃』
第十回『とある根丸島の古代集落』
第九回『横井戸のおはなし』
第八回『大根地区に眠る「塩」の地名・その二』
第七回『大根地区に眠る「塩」の地名』
第六回『南矢名の宿場町・宿矢名』
第五回『北矢名にあった幻の寺院・長昌院に迫る!』
第四回『武将・真田与一と真田城』
第三回『谷戸の街・真田』
第二回『南矢名の景勝地・烏啼』
第一回『一本橋の堰と烏啼の堰』
新コーナー始まります!
| おおねの語り部 | comments(3) | trackbacks(0) |
Comment
2012/06/26 2:55 AM posted by: 花山大吉
はじめまして花山大吉です。
昔見たおもしろい時代劇の主人公の名前です。([月影ひょうご]の方が好きな人が多いと思いますが・・・)
「おおねの語り部」面白いですね。先日はじめて拝見してから時々寄らせていただいています。
大根の地名について書かれていたのでコメントをさせていただきました。

この地域の地名は伝承に由来するものは少なく、ほとんどが地形に由来するもののように思うのですが、それからすると「大根」というのは「大きい根」「大型の根」ということではないでしょうか。

昔、鶴巻と伊勢原の間には、南の東海道に至るまで、未開発の広い原野と沼地があり、道も無く歩ける場所も限られていたと思います。

大山道から東海道に出るためには、高低差が少なく歩きやすい山のすそと原野の境に出来た古道を南下してきたのだと思いますが、背の高い草木に視界をさえぎられ、同じような久保が繰り返し続く景色の古道では、目印になるものも少なかったと思います。

地図や時計の無い時代に、目印としたのが地形であり、小高い丘や山の先端が平地に突き出た部分を「根」と呼んだのではないでしょうか。

漁師は海の中の大きな岩礁を「根」と言うそうですが、根の周りには魚も多い反面危険も多いため漁場の中でも注意する目印なのだと聞きました。

鶴巻の北東側、伊勢原には「白根」があります。白根の西側には大山から延びてきた稜線の先端があります。
また、大根から東海道に向かって南下していくと名前に「久保」の入ったいくつかの地域があり、その先の丘陵地の先端に「根坂間」という地域があります。
また、さらに南下すると目の前に「高麗山」があるのですがこのふもとに「高根」という地域があります。
この「高根」をすぎて高麗山を越えると東海道の「大磯」の宿場に着きます。

もし、私がこの頃大根に住んでいて、旅の人から東海道までの道を聞かれたら多分こう答えると思います。
『このあたりの平地は沼地が多くて歩けねえし、山は迷っちまうからダメだ。この道をまっすぐ南に向かって歩いて行きな。
ほれ、あの山が弘法山で、この辺りは大根っちゅうんだが、ここから道なりに歩いてしばらくいくと、途中で小高い山が見えっから最初にみえるとこが根坂間、次が高根。高根についたら目の前の高麗山越えれば大磯の宿場だ。気をつけていきなよ』って感じです。

大根って地名は実はこんな感じで出来たんじゃないかなって思います。

おおねの語り部また楽しみに拝見させていただきます。
2012/07/23 7:16 AM posted by: >おにぎり
>花山大吉様

お初にお目にかかります。おにぎりです。

私も大根の地名の殆ど(というより地名自体ほとんど)は地形地質で説明できると思ってます。

…ですが大根に関しては地元で言われている説がこんなかんじなのと
地元で言われている説を外すと「語り部」でない気がしたのであえて入れました。


大根に関してはまだまだ議論の余地がありそうです。今後ともよろしくお願いします。
2015/01/11 8:56 PM posted by: 磯邊朱美
家の神社・鶴巻北の多賀宮が紹介されていてびっくりしました、現在五代目になりますが神社の歴史について知る資料もないのでおにぎりさんの次のコメント楽しみにしてます、墓地にある一代目の墓石には神職訓導磯邊義長と彫ってあります。
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