2011.06.01 Wednesday 00:11
 おにぎりです。今回は現在の鶴巻(つるまき)のルーツに迫りたいと思います。

 かつて鶴巻は落幡(おちはた)と呼ばれていたことは以前の号で申し上げた通りです。
しかし、この落幡という「いわくありげ」にも聞こえる名前の場所は一体どんなところだったのでしょうか。
落幡橋
落幡橋

 現在に至るまで、落幡という地名の由来を伝える説話はいくつかが残されています。今回はそのうち二つを紹介しようと思います。

一、善波太郎重氏(ぜんば たろう しげうじ)が、善波山の頂上から強弓を放ち、空中に舞い上がった白旗を射落とし、その旗の落ちた所が落幡となった。

二、善波重氏(鶴巻では和田孫太郎(わだ まごたろう)とする)が、幡曼荼羅(はたまんだら)という化け物を強弓で射落とそうとしたが、場所が悪くて弓が引けない。そこで場所を替えて射落としたので、落ちた所が落幡、弓の弦を巻いた所が鶴巻、弓を引かなかった所が弓不引(ゆみひかず)という地名になった。
(現在、ゆみひかずは「不弓引」と書き小字として現存します。)


 ちなみに善波重氏は鎌倉時代の武将で、二の伝承に登場する和田孫太郎は在地の武士であったようです。また、同じくこの説話に登場する不弓引という地名は本来は「弓を引いてはいけない場所」つまり「禁猟地」をさす地名ではないかと推測しています。

 上二つの説話は地名の由来としての説得力には欠けますが、当時の落幡の人々が自らの村とその歴史をどのように考えていたかを知る上では非常に貴重で、民俗学的にも保存してゆくべきものと思っています。

 さて、落幡の“ホントの由来”と“姉妹都市”が明らかになる第十六回『落幡ってどんな場所ですか?(後編)』は6月15日です。お楽しみに!


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